完成までのプロセス
暖簾ができるまでのプロセスを紹介。
まぁ、需要の少ない話だとは思いますが、
読んでいただけると幸いです。
① 設置場所の環境分析
② 発注先の選定
③ 備品の準備
この3つに分類することができますが、
さらにこれらは常にリンクしています。
①設置場所の環境分析
まず、どこにつけるのか?
それによって、サイズが決まってきます。
このサイズ測定が非常に重要です。
ここに一番時間を費やしました。
通常の暖簾ですと、
横幅決めて、あと、縦は好みでOKです。
横幅は、窓の大きさが決まっているので
比較的簡単に決まります。
問題は、長さです。
日除け暖簾は長さ設定が難しいと
思っています。
長さが、短すぎたり、長すぎて
地面に当たってたりするのを
たまに見かけます。
暖簾屋さんのホームページでも
前にせり出す分長くしましょう。
的な記載で、目安ありましたが、
そんな数値にしたら・・・
えらいことになる数値でしたww
なので、実測がベスト。
そのためには、暖簾をつけるための
備品を先に整えることだと
考えました。
②発注先の選定
まずは、生地見本を取り寄せるところ
から始めました。
4軒ほど送ってもらいました。
どこも一長一短あって
決めるのが非常に難しかったのですが、
①設置場所の環境分析とリンクさせ、
横幅が140㎜くらいがベストであることが
決定しました。
そうなると、それを一枚ものの生地で
作るのか?
二枚継ぐ必要があるのか?
の選択肢がでてきました。
やっぱり、一枚ものにしたいという
こだわりが・・・
そこで、2軒に絞られ、
さらには、染め抜きたい。
裏はみえへん。
日除け暖簾はハタハタめくれることもない。
裏、白でええんちゃうん?
いやいや、
やっぱり、見えないところの美学。
染め抜きたい。
そうなった時に、
それが可能なのは、1軒のみになりました。
そして、発注先決定。
【水野染工場】のみなさま
ありがとうございました。
HP内に「穏 暖簾」掲載されています。
よかったらご覧ください。
→ 水野染工場
③備品の準備
日除け暖簾は、取り付け場所が
上下にあります。
上は、色々考えた結果
暖簾用のフックを自作することに決めました。
以前そのことを書いた記事ですね。
https://settingoff.com/information/diy-2/
そして、下をどうするか?
どんなタイプの重石にするのか?
これが、また季節外れ商品なので
あまり種類が売ってない。
夏場なら、家庭用のすだれとか用で
入口の季節商品でもよく見かけていた
重石がまぁ、売ってない。
ホームセンターよう行きましたよ。
これを買わないと
長さが決まらないのでね。
ホームズ
カインズ
コーナン×4
結局、コーナンにしました。
そして、暖簾棒。
竹は、初代の暖簾で使っていたのですが、
節の部分から、生地が破れてくるので
ダメです。
だいたいスチール製が主流みたいですが、
やっぱ、木がいいかなってことで
木にしました。
かなり軽いし。
そして、下部の
重石と、棒の接続。
最初は、縄状のロープにしようと
していたのですが、
利便性を考慮して、
カラビナを使うことにしました。
そして、普通の暖簾のように
風でなびかないもので、
結構、風に耐えているイメージなので、
少し、力が分散されたほうが
生地への負担が少ないかなっと
ゴム状にしました。
ゴム状のヒモも、コーナンに探しに行ったのですが、
なかなかいいのがなく、
そして、こんなん探している旨を
伝えると、こんなんどう?
って、紹介してくれたのが、
百均のバイクロープ。
これがめっちゃええ。
百均なので、躊躇なく
加工のために、ハサミを入れれましたしww
そして、完成品がこちら
そして、備品を全部揃えて、
長さ測って、
20㎜の棒を通すことも計算して、
前へのせり出しイメージのため、
シーツつけてみたり、
実寸のイメージ図を
写真に合成させたり、
これ合成↑
これ実写↓
そんなことを
多々繰り返して
縦の長さが決定。
1㎝単位で発注できるので、
1㎝単位まで測定しました。
で、完成したのが、
この日除け暖簾です。
サイズ感ばっちりです。
緻密に計算したりするのは好きです。
丁寧に色んなことを考えるのも好きです。
たぶん、性格なんやと思います。
はりの施術もかなり細かい作業です。
きっちりさが求められる作業です。
そんな性格の施術者が
鍼灸をしている「穏」へ
来年もお越しください。
最後に、この暖簾は、
この場所で、
10年経過した
「穏」が
この先もがんばるぞという
決意の「暖簾」です。
皆様のカラダのお悩みを
解消して、幸せへと導く、
「幸せのみどりの暖簾」です。
2021年もよろしくお願いいたします。
「よいお年を」