病の原因って何?

陰と陽の世界

鍼灸・東洋医学には、

「陰陽(いんよう)」という理論があります。

この世の万物は陰陽にわけることができるという考えです。

 

表と裏

男と女

外と内

前と後

などなど・・・

 

原因と結果も、そうです。

 

これは、『おん新聞』で語るような内容ですね。

熟読してください。

 

「おん新聞」は、院内という閉鎖空間で

発行しているものなので、

表現も多少尖っている時もありますが、

まっ、この場は

ある意味、公の場なので、

ちょっと表現はまろやかになることでしょうww

 

話を陰陽に戻しましょう。

陰陽理論の最大の特徴は、

答えが、「流動的」ということです。

 

比べるものによって、

「陰」になったり「陽」になったりします。

 

例えば、背の順に3人が並んだとします。

低い方から、Aさん、Bさん、Cさん

陰陽分類すると、「低」「高」です。

【パターン①】

AさんとBさんを比べると、

Aさんが「低(陰)」

Bさんが「高(陽)」となります。

 

【パターン②】

BさんとCさんと比べると

Bさんは「低(陰)」

Cさんは「高(陽)」となります。

 

これらの時に、

Bさんに着目してください。

【パターン①】ではBさんは、「高(陽)」なのに

【パターン②】ではBさんは、「低(陰)」となります。

 

このように対象に対して、

常に変化する「相対的」であるというのが

陰陽理論の最大の特徴となります。

 

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では、陰陽を

「原因」と「結果」で考えていきましょう。

 

よくある質問なのですが、

「原因は、何ですか?」です。

 

例えば、

慢性的に腰の調子が悪い方だとします。

 

答えの一例として、

「筋肉がかたくなっているからですねぇ」

「血液循環が悪くなっているからですねぇ」

などです。

 

実は、この答えは、

縦軸のストーリーを言うているだけで、

同じことを言っています。

 

解説します。

 

腰の調子が悪いのは、

「筋肉がかたくなっているから」

 

筋肉がかたくなるという原因があって、

腰の調子が悪くなるという結果あります。

 

血液循環が悪いという原因があって、

筋肉がかたくなります。

 

 

陰陽理論の相対性に当てはまれば、

すべてつながっている縦の軸の話なのです。

 

もっと、突き詰めれば、

血液循環が悪くなる原因には、

「冷え」であったり

「疲労」があります。

 

では、「冷える」だとして、

冷えの原因としては、

この時期だと、

クーラー、冷たいものの飲食などが主です。

 

では、なぜ、

クーラーとか冷たいものを飲食するのか?

 

それは、暑いからです。

 

特に、今年の夏は暑かった。

若き頃と比べると、確実に

気温は上昇しています。

 

子供の頃は学校にもクーラーなくて

下敷きであおいでたもんねぇ。

 

では、だんだん気温が上昇しているのは、

温暖化が影響しているのか?

 

では、温暖化の原因は?

 

一般的には、二酸化炭素などの

温室効果ガスが増えたからです。

 

なぜ、二酸化炭素が増えたのか?

 

自動車などの排気、

電力消費量やゴミの燃焼

などです。

 

 

では、慢性的に腰の調子悪い人が来て、

「原因はなんですかねぇ」と聞かれた時、

 

 

「排気ガスが増えたからです」

 

「排気ガスが減ったら、腰も楽になりますよ」

 

 

って答えたら、さすがにクレイジーです。

話が地球規模すぎます。

 

なので、だいたい、体で起こっている

出来事を中心に原因として答えています。

 

このように、陰陽理論を原因と結果に

当てはめると非常に押し問答的で面白く、

 

かつ、

 

結果を改善するために

何をすべきなのか?

自分自身でできることは?

施術者に頼るべきことが見えてきます。

 

この場合だと、

血液循環を整えるのは、施術者に任せて、

自分自身では、

冷たすぎる飲食を控えたり、

体を温めることを心がけたり

することができます。

 

そして、ここからがこの話も

最も重要なクライマックスです。

 

ずっと、原因側を突き詰めていく話を

してきましたが、

逆側もしっかりとみなければなりません。

 

当然、今、結果である出来事も、

新たな生まれる「結果」の「原因」になりうるということです。

 

今の結果は、

腰の調子が悪いですが、

 

腰の調子が悪いのを

そのままにしていたら、

膝まで痛くなってしまった。

 

 

そうなると、

膝が痛くなった原因が、

腰の調子が悪いのを放置していたから

ということになります。

 

ここで、

腰の調子が悪いのが、

「結果」から「原因」に変わりました。

 

さらに、

膝が痛くなって、

歩けなくなった。

 

立ち上がることも困難になり、

寝たきりになった。

 

 

注意すべきは、

結果側も常に相対的で流動的なのです。

 

だから、今の行動が「原因」となり

未来という「結果」が変わるのです。

 

 

ほったらかしにするの?

鍼するの?

 

様子見るの?

鍼するの?

 

鍼って何か・・ちょっとと思ってしないの?

思い切って、鍼にチャレンジするの?

 

今の決断で、

未来は操ることができます。

 

さぁ、

穏で鍼をしよう。

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